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2023.05.03

明石入道の屋敷

源氏物語には、紫式部が明石に来て、実際に見て書いたように思わせ、そのことを記した石碑が建てられています。


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【浜の館:善楽寺威光院】
明石入道が住んでいた屋敷。
源氏屋敷:無量光寺の隣にあります。 [地図]

天然の景勝はいうまでもなく、こしらえた趣向、木立、立て石、前栽などの様子、何とも表現しがたい入江の水など、もし絵に描いたならば、修業の浅いような絵師ではとても描き尽くせまいと見える。数か月来の住まいよりは、この上なく明るく、好もしい感じがする。お部屋の飾りつけなど、立派にしてあって、生活していた様子などは、なるほど都の高貴な方々の住居と少しも異ならず、優美で眩しいさまは、むしろ勝っているように見える。・・・・・
高潮を恐れて、近頃は、娘などは岡辺の家に移して住ませていたので、この海辺の館に気楽にお過ごになる。・・・・・
 (源氏物語の一節)

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「明石の君の親入道の碑」
善楽寺威光院内にあります。

年齢は六十歳くらいになっているが、とてもこざっぱりとしていかにも好ましく、勤行のために痩せぎみになって、人品が高いせいであろうか、頑固で老いぼれたところはあるが、故事をもよく知っていて、どことなく上品で、趣味のよいところもまじっている・・・・・



五代藩主松平忠国が建てたと言われている「浜の松」の碑
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忠国の和歌
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「いにしへの 名のみ残りて ありあけの 
     あかしの上の 親住みし跡」


松平忠国
慶安2年(1649)転封で播磨明石藩主松平(藤井)家初代として7万石を領した。
和歌を詠み、明石が源氏物語の舞台となっていることから、光源氏の碑を作り、自作の和歌を詠んでいます。


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コメント

訪問とコメントありがとうございます。

源氏物語明石の巻の記事は、あと2~3で終わりです。
それも10年以上前の記事のリメイクです。

松潤家康のネイムバリュウは大きいですね。
この機会に、浜名湖、ウナギ、餃子の知名度
アップに頑張りましょう。

おはようございます。
源氏物語の史跡案内、着々と進んでいますね。
来年は、何度かそちらへ日帰り旅行を繰り返すことになりそうです。

昨日の浜松は大変な盛り上がりでしたが、観覧が当選した人と落選した人の喜びの差は激しく、私は何だか別のところで行われたイベントのように感じました。生徒さんが参加した地元の高校の吹奏楽のパレードすら見ることができず、何だかな~という感想です。

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