慈尊院(女人高野 和歌山県)
この寺は、弘法大師が816(公仁7)年に高野山を開いたときに、高野山の表玄関として創建して、高野山の庶務を司る場所としました。
高野山へ続く道の道標として、109Mごとに180の町石を建てました。その一番最初の町石がこの地にあります。
弘法大師の母親が、息子に会いたくて、香川県善通寺から出てこられましたが、当時の高野山は女人禁制でしたので、この慈尊院で暮らしておられました。弘法大師は月に9度、母親に会いに来られたので、この地を9度山と名付けられました。
祈願堂と大日塔
弥勒堂
弥勒堂
弥勒菩薩と弘法大師の御母像が安置されています。
境内
乳房の絵馬
女人高野と言われており、子授け、授乳、良縁などを願って、乳房型の絵馬を奉納する女性が多く参拝されます。
有吉佐和子著「紀の川」に乳房型の絵馬について書かれています。
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大日塔
大日如来が祀られています。弘法大師創立、現在の塔は1624~1643年に再建された塔です。
弘法太子堂
鬼子母神堂
ゴンの碑
空海を高野山に案内した犬を記念して、後に慈尊院に飼われていた和歌山犬をモデルに碑が建てられました。
築地塀
築地塀↑(クリック拡大)
北門↓
訪ねたのは桜満開の頃でした
下乗石(げじょういし 北門横にあります)
ここから先は、馬、駕籠などから降りなさいと言う目印で、この石は「下」の文字は見えますが、「乗石」の文字は埋まっているか折れて無くなったかです。
和歌山県伊都郡九度山町慈尊院832