インドの法道仙人が開いたお寺(6) 各地
法道仙人にちいては、清水寺の平安末期の文章や元亨釈書(げんこうしゃくしょ 鎌倉末期の仏教史書)によると3世紀中ごろに紫雲に乗って中国・百済を経て日本に飛来、山並みが蓮の花のように八葉に分れた谷から五色の光を放つ場所を見つけて降り立ったのが法華山(加西市)でした。そして一乗寺を建立してここを起点として兵庫県内を中心に活動し、遠くは鳥取、九州、四国にまで及び約120以上の寺院を開基したと伝わっています。
法道仙人の建立されたお寺は、山奥に多く造られたので、昔のままの姿で残っているものが多く、また、紅葉、桜の名所となっています。
法道仙人については、伝承でしか分からず、来日は、3世紀中ごろと言われており、お寺の建立は、640~650年代が多く、最後の開基寺が新善寺(神戸市)が840年で、インドから来日依頼実に600年間に及び、富山、鳥取、九州、四国と広範囲にわたってお寺を建立してきたことになります。
後に開基のわからないお寺が法道仙人伝説を使って、各寺が法道仙人が開基したことにしたのではないかと思われます。
仙人は、多くのお寺を建立したあと天竺(インド)に帰られたと言われています。
山号/寺院名 |
建立年 |
所在地 |
金楽山 法楽寺 |
642~645年 |
神崎郡神河町中村1048 |
五峰山 光明寺 |
594年(古い年代) |
加東市光明寺433 |
柏谷山 西林寺 |
651年 |
西脇市坂本455 |
鉾礼山 正法寺 |
649年 |
三木市別所町正法寺157 |
近江山 近江寺 |
646年 |
神戸市西区押部谷町近江147 |
道林山 横蔵寺 |
白雉年間(650年から654年まで、天皇は孝徳天皇) |
加古川市平岡町新在家900 |
野寺山 高蘭寺 のでら こうおんじ |
白雉年間 |
加古郡稲美町野寺851 |
蓬莱山 普光寺 ほうらいさんふこうじ |
651年 |
加西市河内町1449 |
竹林山 常勝寺 ちくりんじょうしょうじ |
大化年間(最初の元号。西暦645年から650年) |
丹波市山南町谷川2630 |
摩耶山 忉利天上寺 まやとうりてんじょう |
646年 法道仙人が持参した 十一面観音菩薩像6cmあり |
兵庫県神戸市灘区 摩耶山町2-12 |
新善寺 |
840年 (新しい年代) 本堂の南僧尾観音堂 が残っています
|
兵庫県神戸市北区淡河町南僧尾 |
六甲山 多聞寺 ろっこうさんたもんじ |
645~654年
|
神戸市北区有野町唐櫃 |
打吹山 長谷寺 うつぶきやま ちょうこくじ |
721年 |
鳥取県倉吉市 |
耆闍崛山 羅漢寺 ぎゃくつせん らかんじ |
645年(大化) |
大分県中津市 |
金光山 仙龍寺 きんこう せんりゅうじ |
創建不詳 |
愛媛県四国中央市 |
芹谷山 千光寺 |
703年 |
富山県砺波市芹谷 |
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コメント
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めりいさん
訪問とコメントありがとうございます。
近江とあれば滋賀の人は、すぐに反応するんですね。
正解です。
近江寺の本尊の十一面千手観音は琵琶湖の水面に浮かぶ桜の木を法道が刻んだものと言われています。
投稿: ラメール | 2017.03.25 02:06
「近江山 近江寺」が神戸にあるのですね。
きっと滋賀県ゆかりのお寺なのでしょうね。
投稿: めりい | 2017.03.24 16:32
シネマさん
訪問とコメントありがとうございます。
インド人嘘つかないは、インド料理「ナイルレストラン」店主でタレントのナイルさんのフレーズですね。
ナイルさん自身は日本生まれで、昔の日本で流行ったフレーズ「インディアン嘘つかない」をアレンジしたわけです。
Yahooで調べました。よく聞いた言葉です。
やっぱり嘘つくでしょう。
明日から仕事ですか。
4/29~5/7までの飛び石連休を待ってください。
投稿: ラメール | 2017.03.20 12:57
3連休も、終わり~寂しいです~
インド人は嘘つかないって、ほんまですか?!
投稿: シネマ大好き娘 | 2017.03.20 04:22