国生み神話の淡路島
人口 約17万5000人
面積 593k㎡(琵琶湖より少し小さい、シンガポールと同じ位)
≪ 地 図 ≫
「古事記」や「日本書紀」に書かれている日本列島誕生のロマンあふれる神話は、 淡路島が、最初に造られたと記述されています。
人間が、生まれるはるか昔。神々は、天上の世界、高天の原(たかまがはら)に住んでおられ、下界を見て「地上を固め、治めよ」と男神イザナギと女神イザナミに命ぜられた。二人の神は「天の浮橋(あめのうきはし)」から沼矛(ぬぼこ)で、下界を かきまわし、引き上げた沼矛から落ちた塩が積もって固り「おのころ島(淡路島)」ができ、次いで四国、隠岐の島、九州と島を生み、最後に本州ができました。
(注)沼矛とは、玉で飾った太古の刀
おのころ島の所在については、旧三原町のおのころ島、旧南淡町の沼島、淡路町の絵島、または、淡路島全体がおのころ島であるなど、いろいろの説があります。
おのころ島は、漢字だと『自凝島(おのころじま)』と書き「自ずから凝り固まってできた島」という意味です。
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沼島(三原郡南淡町) ≪ 地 図 ≫
国生み神話で最初に出来た島と伝えられています。
上立神岩(かみたてがみいわ)などがあり伝説の島。
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おのころ島神社(三原郡三原町)≪地図≫
イザナギとイザナミを祭神とする。
鳥居の高さ・21.7m、間口・12.7m、柱の直径・3m。
平安神宮、安芸の宮島と並ぶ、日本三大鳥居
神社の西300mには、天と地を結ぶ「天の浮橋」
の遺跡があり、国生み神話ゆかりの神社です。
絵島
淡路島の北東にあって、昔から風光明媚な所で歌にも読まれています。
伊弉諾神社(津名郡一宮町)≪地図≫
イザナギ神社と読み地元では「いっくさん」と親しまれている。イザナギとイザナミの二神が祭られています。
日本書記によれば、国生みを終えたイザナギは、国の運営を子供の天照大神(あまてらすおおみかみ)に任せ、この地で余生を送ったと記されています。
古事記による国生み神話
天の神の命令を受け、イザナギ(男神)・イザナミ(女神)の二神は、天の浮橋に立ち、天つ神から授かった天の沼矛 (ぬぼこ)を指し降ろして潮を「こをろこをろ(カラカラという音)とかき混ぜる。矛を引き上げると、矛先から潮が落ちて固まり、 島となった。おのずから凝り固まったのでオノゴロ島という。二神はこの島へ天降り、天の御柱(みはしら)と八尋殿(やひろどの)を 建て住みました。そして、 淡路の穂の狭別島(さわけしま・淡路島)を筆頭に、伊予の二名島(ふたなのしま・四国)、隠岐の三つ子の島(隠岐島)、 筑紫島(九州)、伊岐島(いきのしま・壱岐)、津島(つしま・対馬)、佐渡島、そして最後に大倭豊秋津島 (おおやまととよあきつしま・本州)を生んだ。これを大八島国(おおやしまくに)という。さらに六島〔吉備児島(きびのこじま)、 小豆島(あずきしま)、大島、女島(ひめしま)、知訶島(ちかのしま)、両児島(ふたごのしま)〕を生む。
(歴史読本 2002年4月号 飯泉〔いいいづみ〕 健司先生の文献より引用)