高梁市 松連院 頼久寺 4/5
古い町並み、お寺が残っている高梁市は、映画のロケ地としてよく使われています。
江戸時代後期頃の絵図(クリック拡大)
有名なのは、山田洋次監督が「男はつらいよ」で2作品にこの街を登場させています。
松連寺
要塞のような雰囲気のあるお寺です。現在の寺は明暦3年(1657)、市内奥万田より備中松山藩主・水谷伊勢守勝隆により移築されたもの。武家諸法度で城の新築は禁止され修理も難しい時代に、城の砦として築かれました。
正連寺(右)と薬師院(左)は、並んでいます。
ここを舞台に男はつらいよ「第32作・口笛を吹く寅次郎」が撮影されました。
とらさん:渥美清 マドンナ:竹下景子
薬師院
985年頃(寛和年間)花山法皇の開基といわれる。
本堂の薬師堂 は、1615(元名10)年の建築。勾配のきつい大屋根とこれを支える組物、浅唐戸の彫刻、ほか随所に桃山風の特徴がよく表れている。
頼久寺
草創は不明。1339(暦応2)年、足利尊氏が再興して備中の安国寺とする。1504(永世)年城主:上野頼久公が寺観を一新しましたので、頼久の2字を加えて安国頼久寺としました。
男はつらいよ「第8作:寅次郎恋歌」に出てきます。
とらさん:渥美清 マドンナ:池内淳子
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頼むこと久しき寺の林泉に
なびくいみじき秋の露かな
与謝野 晶子
「暦応2年12月沙彌西念(しゃみさいねん)勧進」と記された石灯籠。
暦応2年は1339年(南北朝時代)で足利尊氏がこの寺を再興した年。勧進とは、再建するために寄付を集めること。
小堀遠州作庭園
愛宕山を借景に、白砂敷の中央に鶴島、後方に亀島の2つを配し、左手にサツキの刈り込みで大海波を表現しています。
小堀遠州は、1604(慶長9)年に父の逝去後、松山城の城主となり、1619(元和5)年までこの地に住んでいました。茶道、建築、造園に秀でた才能を発揮しました。
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正連寺・薬師院、頼久寺の地図は
こちらから
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めりいさん&しずかさん
訪問とコメントありがとうございました。
雰囲気のあるお寺群です。
山田監督がこの街並を相当気に入ったらしく
2作品に使っています。
8作目と32作目です。
その他の映画でも使われている場所があるようです。
高梁市ロケ地一覧は
http://takahashi-flat.sakura.ne.jp/%E6%98%A0%E7%94%BB%E6%92%AE%E5%BD%B1%E3%81%AE%E3%83%A1%E3%83%83%E3%82%AB%E3%80%80%E9%AB%98%E6%A2%81%E5%B8%82%E3%83%AD%E3%82%B1%E5%9C%B0%E4%B8%80%E8%A6%A7/
投稿: ラメール | 2016.05.10 12:51
男はつらいよのロケ地に使われたのですか。
あのシリーズ大好きなので、録画してあると思います。
探して見てみようかな!
とても素敵な街並みですね。
投稿: しずか | 2016.05.10 11:13
映画のロケ地にも石標がたっているのですか。
数十年後には、これを訪ねて歩くブームもあるかも知れませんね(笑)
投稿: めりい | 2016.05.10 10:33